皆さま、お疲れ様です。
人事企画課より、【初歩から始めるPCテク】の6回目をお送りします。(全6回シリーズ)
いまさら人に聞けないけれど、何となく使っているPCスキルの”キホン”を押さえる内容になっておりますので、
業務を始めた時のドキドキを思い出しながらご覧ください。

第6回目のテーマは、第5回に引き続き「Excelの基礎知識」✨
基礎知識の中から、「IF関数を使った関数のネスト」についてお伝えします。

BGMは引き続きE.エルガーの威風堂々👑
Excel関数を活用する中で、関数の引数の中に関数を使用することがよくあります。
この関数の中に関数を入れることを「関数のネスト」と呼びます。
ネスト(nest)という単語の和訳は「巣」を意味しますが、Excelやプログラミング用語では「入れ子」と呼ばれています。
入れ子は 「あるものの内部に別のあるものが入っている状態や構造の事」 を言います。
入れ子構造は、大きな箱や器の中にそれより一回り小さくて同じ形のものを順に入れていく構造の事を指すのですが、
イメージとしてはマトリョーシカ人形がわかりやすいでしょうか。

関数のネストは、関数の中に関数…というマトリョーシカ人形の構造をイメージしてみてください。
この関数のネストは、様々な関数を組み合わせることができます。
今回は例として、IF関数を2つ組み合わせる方法をご説明いたします。
最初に、IF関数の式の形式をおさらいします。

分岐図で表すと以下のようになります。

今回はIF関数を2つ組み合わせて、
「真の場合」「偽の場合」の2パターンの処理から、3パターンの処理ができる式を作っていきます。

第5回で使用した ”社内技能試験” を元に操作を行っていきます。(引き続きお名前は有名球団の選手からお借りします)
G列「評価B」に筆記と実技の合計点が180点以上ならば「マイスター認定」、150点以上ならば「合格」
150点より低い場合「不合格」と表示する式を入力します。

分岐図で表すと以下のようにイメージできます。

それでは、式を入力していきます。
IF関数を入力する方法はいくつかありますが、ここでは数式タブの中の「論理」ボタンからIF関数を挿入します。
① IF関数を挿入するセルを選択 (例として【G4セル】を選択)

➁ 数式タブの中、「論理」ボタンからIF関数を挿入

➂ IF関数のダイアログボックスが表示される

➃ [ 論理式]に「合計点が180点以上」ならばという判断の基準となる数式を設定
(ここでは【D4セル】の値より「180点以上」を意味する D4>=180 を入力)

⑤ [真の場合]に論理式を満たした場合に表示する値を入力する
(ここでは180点以上の場合「マイスター認定」と表示させたいので「マイスター認定」の文字を入力)

⑥ [ 偽の場合]に論理式に満たさない場合に表示する値、ここにIF関数を挿入する
⑦ 名前ボックスの▼をクリックして [IF関数] を選択する ※一覧にない場合「その他の関数…」から選択する

⑧ 関数入力画面が切り替わり、新しいIF関数挿入ダイアログボックスが表示される
⑨ [論理式]に、合計点が150点以上ならばという判断の基準となる数式を設定
(ここでは 【D4セル】の値より「150点以上」を意味する D4>=150 を入力)

⑩ [真の場合]に論理式を満たした場合に表示する値を入力する
(ここでは150点以上の場合「合格」と表示させたいので「合格」の文字を入力)
[偽の場合]に論理式を満たさない場合に表示する値を入力する
(ここでは150点に満たない場合「不合格」と表示させたいので「不合格」の文字を入力)
⑪ 入力が終わったらOKボタンをクリックする

⑫ 【D4セル】の値は ”164” 、180点を満たさないが、150点以上の為「合格」と表示される
【G5セル】~【G10セル】まで式をコピーするために、
【G4セル】を選択しセルの右下隅の■(フィルハンドル)にマウスポインターを合わせ「+」の形に変わったらダブルクリックをする

⑬ 【G5セル】~【G10セル】までの数式がコピーされ結果が表示される
【G6セル】と【G7セル】は180点以上の為、「マイスター認定」の文字が表示される

IF関数を2つ組み合わせることで、3つの結果を表示することができました。
なお、Excel2019から「IFS関数」が追加されました。2つ以上のIF関数を使う場合は関数ネストではなく、IFS関数も使用できます。
ただし、Excel2019以前のExcelでは使用できないため、昔のExcelを使用する場合は注意が必要です。
残念なことにPMKの皆さんが使用しているバージョンはExcel2016なので、IFS関数はまだ使えません😢
情シスの皆さま、バージョンアップお待ちしております✨🥺✨

最後に式の修正方法をお伝えします。
関数を入力途中で修正するには、3つの方法があります。
1.数式バーで修正
2.[関数の挿入]ボタンから修正
3.修正したいセルの中で式を修正
一番おすすめなのは、[関数の挿入]ボタンから修正する方法です。
1.数式バーで修正

2.[関数の挿入]ボタンから修正

3.修正したいセルの中で式を修正

入力途中でキャンセルしたい場合は Escキー を押してキャンセルします。

Excel関数は実際に入力して、間違えて、修正して覚えていきますので、どんどん経験を積んでいきましょう♪

もっと難易度を上げた情報を知りたい方は、情報システム部の【3分IT】もぜひご覧ください☆
【初歩から始めるPCテク】シリーズ
Excelの基礎知識 ~Excel関数のルールとSUM関数~
ここまで、ご覧くださいましてありがとうございます!
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今回で最終回となります。本シリーズが業務のお役に立ちましたら幸いです。

こういった関数を駆使できるようになると、集計したり、分析するときに大変役に立ちますね!
いざ自分でやろうと思っても忘れていることもあるので、こういった記事をよく読んで参考にしていただければと思いますー。